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【内部監査 資格】US CPA vs CIA【徹底比較】

【内部監査 資格】US CPA vs CIA【徹底比較】
内部監査をする人

US CPA(米国公認会計士)か CIA(公認内部監査人)のどちらの資格を取るべき?

今日はこんな疑問に答えていきます。

結論、現状と将来志向によります。

本記事では、US CPA(米国公認会計士)とCIA(公認内部監査人)を様々な切り口から実体験に基づいて解説します。

よって、本記事を読むことで2つの資格の特徴や考慮すべきポイント、自分にとっての最適な資格が見えてくるはずです。

本記事の信頼性

グローバルメーカーでの内部監査やBIG4での内部監査アドバイザリーなど豊富な内部監査の経験に基づいています。

目次

US CPAとCIAを8項目で比較

項目US CPACIA
1.勉強時間1000~1500h300~500h
2.取得期間2年以上半年~1年
3.試験科目•財務会計
•ビジネス全般
•税・ビジネス法
•監査論
•内部監査の基盤
•内部監査の実務
•ビジネス全般
4.受験要件大学卒+
ビジネス24・会計24単位
(グアムの場合)
大学卒
5.試験言語英語のみ日本語可
6.コスト100万円以上50万円未満
7.ライセンス要件2年の実務経験
(監査以外の経験可)
2年の実務経験
(内部監査)
8.資格維持コスト資格更新:1万円/年
CPE40単位/年
(グアムの場合)
資格更新:3,564円
IIA年間費:2万円
CPE 40単位/年

順に解説します。

1.勉強時間

項目US CPACIA
1.勉強時間1000-1500h300-500h

CIAはUS CPAの半分以下の勉強時間で取得が可能です。

2.取得期間

項目US CPACIA
2.取得期間2年以上半年~1年

CIAの取得期間はUS CPAの半分以下です。

US CPAの取得期間が長くなる要因は、主に、「試験範囲が相対的に広いこと」「学歴要件クリアーという前準備が必要」なことです。

3.試験科目

項目US CPACIA
3.試験科目•財務会計
•ビジネス環境
•税法・ビジネス法
•監査論
•内部監査の基盤
•内部監査の実務
•周辺ビジネス知識

CIAは内部監査に特化した科目構成です。一方で、US CPAは会計士として幅広い知識が対象です。(日本人にはあまり縁がない、米国の税法・ビジネス法なども含まれます)

4.受験要件

項目US CPACIA
4.受験要件大学卒+
ビジネス24・会計24単位
(グアムの場合)
大学卒

ここは大きな違いで、US CPAは各州によって学歴要件が定められており、それに準じたビジネス、会計単位の取得が必要です。

日本人がUS CPAのライセンス取得を目指す場合、ワシントン州か、グアムが候補になります。私はグアムで申請しましたが、受験要件として会計単位24単位、ビジネス単位24単位が必要でした(当時)。受験要件を満たすための単位取得からスタートする必要があります。

一方でCIAはそれが不要です。

5.試験言語

項目US CPACIA
5.試験言語英語のみ日本語可

US CPAは英語、CIAは日本語で受験可能です。

6.コスト

項目US CPACIA
6.コスト100万円以上40万円未満

US CPAは100万以上かかります。(私は失敗し、その2倍かけてしまいました。詳細はこちらの記事で解説しています。)

CIAは、専門学校と受験費用で、30万円~40万程度におさまってくるかと思います。専門学校の教材だけ買って、独学で合格する人もいるので、そうすると20万円以内におさまります。(詳細はこちらの記事で解説しています)

7.ライセンス要件

項目US CPACIA
7.ライセンス要件2年の実務経験
(監査以外の経験可)
2年の実務経験
(内部監査)

両資格ともライセンスを取るには2年の実務経験が必要です。
CIAは2年の内部監査経験が、US CPAも2年以上の実務経験が必要です。これは会計監査のみに限らず、事業会社の内部監査業務や経理・財務業務なども実務経験として認められます。(グアムのケース)

8.資格維持コスト

項目US CPACIA
8.資格維持コスト資格更新費 1万円/年
CPE40単位/年
(グアムの場合)
資格更新費
3,564円/年
120単位/3年

維持費用、CPE(継続教育)にかかるコストは両資格で大差なしです。

結論:US CPA or CIA

上記から相対的にCIAの方がUS CPAより手軽に取得可能です。

US CPAか、CIAのどちらがよいかは、現状と将来志向によります。

CIAがおすすめな人
  • 内部監査へ転職したいので早く資格取って(合格し)転職アピールに使いたい人
  • 無資格で内部監査をしているが、何か資格をとって箔をつけたい人
  • 将来のキャリアとして内部監査でのキャリアが固い人
US CPAがおすすめな人
  • 少し時間をかけてでも「会計士」という資格にこだわりたい人
  • 内部監査以外にも監査法人、コンサル、経理・財務など内部監査以外の広めのキャリアを考えている人

資格は本当に必要か


ここまでUS CPA、CIAの取得の話をしてきしたが「資格って必要なの」という疑問があると思います。

これに対しての私の結論は「たかが資格」「されど資格」です。

「たかが資格」:資格をとっても率直に仕事ができるようにはなりません。これまでの経験から内部監査人 or コンサルタントとして高い評価を得られている人と資格が紐づきませんでした。

「されど資格」:ビック4監査法人や事業会社の求人をみると、CIAやUS CPAは「歓迎要件」として求人に記載されています。資格が全てではないのですが書類選考や採用決定の1要素にはなっているのが事実です。

私は実際に、35歳でグローバルメーカーからBIG4に転職しましたが、資格が有利な転職のプラス要因になりました。

US CPAとCIAを8項目で比較:まとめ

ここまでをまとめます。

項目US CPACIA
1.勉強時間1000~1500h300~500h
2.取得期間2年以上半年~1年
3.試験科目•財務会計
•ビジネス全般
•税・ビジネス法
•監査論
•内部監査の基盤
•内部監査の実務
•ビジネス全般
4.受験要件大学卒+
ビジネス24・会計24単位
(グアムの場合)
大学卒
5.試験言語英語のみ日本語可
6.コスト100万円以上50万円未満
7.ライセンス要件2年の実務経験
(監査以外の経験可)
2年の実務経験
(内部監査)
8.資格維持コスト資格更新:1万円/年
CPE40単位/年
(グアムの場合)
資格更新:3,564円
IIA年間費:2万円
CPE 40単位/年
CIAがおすすめな人
  • 内部監査へ転職したいので早く資格取って(合格し)転職アピールに使いたい人
  • 無資格で内部監査をしているが、何か資格をとって箔をつけたい人
  • 将来のキャリアとして内部監査でのキャリアが固い人
US CPAがおすすめな人
  • 少し時間をかけてでも「会計士」という資格にこだわりたい人
  • 内部監査以外にも監査法人、コンサル、事業会社の経理・財務など内部監査以外の広めのキャリアを考えている人

内部監査で何か資格を取りたいという人は、両資格の特徴を理解しつつ、自分に合う方を選択してみることをおすすめします。

今回は以上です。

【内部監査 資格】US CPA vs CIA【徹底比較】

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